September 21, 2012

続々「マネジメント」に物申す

もし仮に奇特な経営者が現れて、「よし!じゃあ俺がその受け皿になろう。」と言って、あぶれるべくしてあぶれた人を雇ったとしよう。
もしかしたら機会に恵まれなかっただけかもしれない。
もしかしたら誰も教えてくれなかっただけかもしれない。
もしかしたら今までそうゆう目線で世の中を見てこなかっただけで、切っ掛けを与えてさえやれば変わるかもしれない。
そう思って、仕事に関わる事のみならず、少しでも周りに高く評価してもらうために必要な振る舞い、洞察、思考、知識などを身に付けてもらうべく普段の何げない会話ですら配慮して育てるとする。(これも俺とドラッカーの意見の相違点の一つ。彼によると、仕事以外のことに口出しするのは人権侵害らしい。)
どんな人物かわかってて雇ったこの経営者には当然、彼に対する責任がある。
と同時に事業に対する責任もある。
ここでリーダーシップの問題だ。
仕事を任せる必要はある。
しかし、能力の上で条件を満たしていないのが明白なこの従業員を、責任のあるリーダー的ポジションに従事させるのが正しい判断だとは思えない。
自分の損害は覚悟さえすれば受け入れられる。
ただ、対外的な損害は別の話だ。
正しい能力や適正の見極め、人選は必要だと思う。

マネジメントに従事する人にとって唯一必要な資質は“真摯さ”だとドラッカーは言う。
確かに先述の就労弱者(そんな呼称が妥当かどうかわからないが・・・)達に多く見られる共通点ではある。
俺自身も“真摯さ”は重要なファクターだと思う。
しかし、“真摯さ”だけでは完遂できない仕事があるのが俺の現実だ。

そして奇特な経営者は、今日も胃が痛い。

Posted by keigo at 03:24:29 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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